「どうやったら実現可能になるか?」を
常に思考し続けるチームへ。
代表取締役会長 – CEO
佐藤 修一
SHUICHI SATO
幼少期に壊れたラジオの構造が気になって分解してみたこと事が、私が機械や電気製品に興味を持ったきっかけとなっています。道具の知識も無かったので、初めは無理矢理壊しているように見えたかもしれません。それを見た父親が、プラスドライバーというアイテムを与えてくれ、「これを使えばより細やかな分解ができ、また元通りに組み立て直すことができる」ということ事を教えてくれました。
職人時代は電気施工一筋で仕事をしていました。将来的に父の後を継ぐことを考えると、会社経営を体系的に勉強したいと考えるようになりました。まず会社経営を実現するための目標を立て、20歳のときに他の会社へ入社しました。最初は監督業、次は設計、営業、経理とあらゆる分野の仕事を経験し、5年間勉強させていただきました。
25歳で父の後を継ぐようなかたちで佐藤電工舎に入社しました。横浜で支店として開業したのが、有限会社佐藤電工舎の始まりです。前職で始めた外資系テーマパーク関係の仕事がきっかけとなり、最初の仕事を頂きました。テーマパークの仕事では、海外の会社がコンサルタントや設計の中心を担っています。照明についてはその専門の会社が設計するなど業務が細分化され、仕事のシステム自体が異なる現場では大きな刺激を受けました。他社が断るような難しい案件も積極的に受注し、「どうやったら実現可能になるか?」と考えて仕事に取り組みました。
実績を重ねるごとにテーマパークなどの特殊空間演出の仕事が増え、AVLSC全般の企画・デザイン・設計・施工管理まで総合的に携わるようになりました。
佐藤電工舎を始めて25年。私が50歳という節目に、SHUを立ち上げました。本当にやりたいことを実現させる、研究所のような環境を作りたいと考えていた時期に、谷と出会ったことが、会社設立を押し上げるきっかけになりました。経営部分は谷が担当し、私は専門の空間演出に集中することで、より分野が広がると思いました。工事を始める前段階のデザインや、設計、企画、プロジェクトロードマップをSHUで描き、その後は佐藤電工舎のような工事会社が担当できるように役割分担をすることで、さらに仕事の質を深めたいと考えております。
訪れる方に様々な体験を楽しんでいただくテーマパークでは、100%の非日常空間を作ることが求められます。またクライアント様からの要望、施工環境も多岐に渡るため、同じ仕事は一つとしてありません。また、外国人設計者とコミュニケーションを図りながら進める場合もあり、言語の壁にぶつかること時もあります。毎回様々な問題を解決するために、常に自分たちで試行錯誤を繰り返しながら仕事に取り組んでいます。それは時に地獄のような苦しさもあるのですが、それを乗り越えてオープンした時、これまでの2年分3年分の苦労が報われます。テープカットやお客さまが喜んでいる様子、メディアに取り上げられたりした時に非常に大きなやりがいを感じます。
「人生楽勝」楽しく勝つか、楽しく笑うか。その「しょう」は「勝つ」場合もあれば「笑う」場合もあります。それから「当たって砕けろ」。やらなければ何も始まらないから、まずはやらなきゃいけないですね。